上田・東御メガネのコミヤマ最新情報
皆様おはようございます

先日、
同じプラスチックフレームでも
色々な種類や材質がありますよ~という
お話をさせていただきましたが、今回は
射出成型タイプのプラスチックフレームに
ついてちょっと詳しく書いてみようと
思います

射出成型とは、インジェクション成形とも
呼ばれ、
成形機内で加熱されたプラスチックの原料を
金型内に高圧で注入して作製する製法のことです

射出成型タイプの眼鏡フレームで最近
多く使用されているのが、
「TR」と「ウルテム」になります、
本日はこのメガネフレームとしては比較的
新しいプラスチックを
ピックアップしてみましょう



グリルアミド樹脂 TR90を使用した
elleseのフレーム、軽量で適度な弾力性があり、
変形しづらいという長所を生かし、ロープライスの
メガネフレームだけでなく、一部のスポーツ
アイウェアブランドにも採用されている。
TR90 グリルアミド樹脂は、元々は、
医療用のカテーテルや、哺乳瓶などに
使用されており、なんといっても、
軽量で、弾力性があり、衝撃にも強く、
アレルギーフリーで人体に優しいといった
特徴を持っています

ちなみに、TR90とは、素材の名前ではなく、
スイスに本社のある、
エムスグループのグリルアミドTRのグレード
の商標となっているそうです

射出成型で大量生産ができ、
比較的安価に
仕上げることができるので、
いわゆるロープライスのメガネチェーンで
TR90フレームを採用しヒットしました

現在では、軽量で弾力性があり、変形しづらい
といった特性を生かしたスポーツタイプの
アイウェアにも採用されています


kabuto301D はフレームの素材に、優れた強靭性、
耐薬品性、耐候性を持つEMS社製高機能
ポリアミドの上位グレードTR-90NZZを採用している。
沢山の優れた特性を持つTR-90で、
「熱を加えても変形しにくい」
という特性は長所でもあるのですが、
メガネフレームとしては致命的な
短所ともいうべき点でもあります。
それはフィッティングが細かくできない
という点にあり、
アセテートやセルロイドは専用の
電子ヒーターなどで温めることで、
お客様のお顔に合わせてフィッティング
をするわけですが、TR-90はテンプルなど
調整できないわけではないのですが、
加熱しても曲げにくく、折り曲げるようにして
調整するようになるので、一度曲げたところからの
再調整はかなり厳しく、幅や、変形してしまった際の
調整も極めて難しくなっています

その欠点を補うため、テンプルに金属芯を入れたり、
ラバーなどを組み合わせることで耳周りの調整を
可能にしているフレームもあります

あと、僕が気になっているのは、
これは極端に
ロープライスのメガネフレームに多い
のですが、フレーム本体のカラーはクリアで、
カラーや模様がフィルム状の被膜のように
なっているものが多く、質感もどうしても
チープな印象があり、1~2年すると
被膜がはがれてしまうものをよく見かけますね

しかしながら、価格面や素性的には魅力が
あると思うので、そのあたりも
フレーム選びの参考にされるといいかと思います


フロントにメタル、テンプルにウルテムを
使用したフレーム。
ウルテム ポリエーテルイミド樹脂は、
アメリカのゼネラル・エレクトリック社が
開発したスーパーエンプラである、
ポリエーテルイミドの製品名で、現在では、
SABICが商標を保有しています

優れた、耐熱性、機械的特性、
電気的特性などから、電子部品や、
自動車部品をはじめ、航空機の部品にも使用
されている工業系のプラスチックとして
様々な製品に採用されており、現在では
3Dプリンターのインジェクション材料
としても使用されています

ウルテムは軽量で柔軟性に富み、
メガネをかけている煩わしさが
少ないということが最大の長所であり、
当店で扱っている
EYE’sCLOUD(アイクラウド)など
のウルテムフレームは
眼鏡を初めておかけになる方や、
軽さや柔らかさをお求めの方に
とてもご好評いただいています


ウルテムを使用したアーノルドパーマーの
メガネフレーム、軽量でかけやすい
特性を生かし多くのブランドがウルテムを採用している。
ウルテムもTRと同じように単体だと調整することが
難しいので、上記画像のアーノルドパーマー
のフレームのように、テンプルに金属芯とラバー
を組み合わせることでフィッティングを
可能にしています

ウルテムは、元々の素材が琥珀色に近いので、
それを生かしたカラーや着色、表面被膜
のものが多くなっています、
クリアーなカラーはだしにくいようですね

ウルテムは極端にロープライスの
フレームでなければ、特別壊れやすいという
ことはなく、長所のほうが勝っている
印象があります、これは材質的な側面という
よりフレームの構造設計やデザイン面で、
負荷のかかる部分には少し肉厚にするとか、
丁番のこまなどには金属パーツを使うとか、
工夫がなされているかどうかという
ところにあるような気がします

極端なロープライスフレームは
そのあたりの配慮が少なく、
角が鋭角になっていたり
しているものが多いように感じますね


まるでゴムのような柔軟性を持つ
EYE’sCLOUD(アイクラウド)のメガネフレーム。
軽量でこの柔軟性、当店ロングセラーアイテム。
売れているフレームには確かな理由があります。
EYE’sCLOUD(アイクラウド)などの
ウルテムという素材をいち早く
メガネフレームに採用し、
次々にバージョンアップさせながら、
今もウルテム素材でメガネフレームを
作りつづけている
ブランドが手掛けるフレームとは
そのあたりが根本的に異なって
いるんですね

これはウルテムに限ったことではないですが、
よく売れるフレームには理由が
あるんですよ~

「TR-90」と「ウルテム」ともに、
アセテートやセルロイドと比較すると
もう一点、残念な点があり、
それは、修理や鼻盛りなどのカスタマイズ
がやりにくいという点になります。
アセテートなどのフレームは、フレーム
そのものとノーズパーツなどを専用の接着液
を使用し、表面を溶かして溶着のような状態で
接着することができるので、
鼻盛りや修理などができるわけですが、
「TR-90」「ウルテム」は中々
そういったことができません

現在、
一部の修理メーカーさんでは修理を受けては
もらえますが、やはりどこを直したか
分からないというようにすることは
難しく、修理代+送料などで
フレーム本体の金額を超えるように
なってしまうこともあるので、あまりおすすめ
することはできません


ナイロン素材を使用したSWANS(スワンズ)
LION SIN(ライオンシン)、
スポーツアイウェアに求められる、軽量性、強度、柔軟性
を高いレベルでクリアしている。
特別編としてナイロン系の素材のフレームのことにも
少し触れてみようと思います

ナイロンは、ポリアミド合成樹脂の種類で当初は衣類などの
繊維製品に使用され、樹脂の弱点だった、耐熱性を
改善した、エンプラに分類される高性能樹脂で、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12といった
種類があり、
加工性が良く、耐薬品性、機械的強度に優れ、
食品衛生法に適合した人体に優しい素材でも
あります

特に、
ナイロン66はポリアミド系樹脂ナイロン樹脂の中
で最も優れた強度を誇り、様々な製品に
活用されているそうです

ナイロンを用いた、メガネフレームの特徴は、
耐衝撃性に優れ、適度な柔軟性、さらに、
軽量であるということから、
日本の誇るトップスポーツアイウェア
ブランドのSWANS(スワンズ)も、
フレーム素材に医療用にも
使用されているナイロン系樹脂を使用しており、
多くのトップアスリート達に
愛用されています


ナイロン素材を使用したSWANS(スワンズ)、
LUNA(ルナ)コンパクトなサイズで小顔の方や
女性にフィットする、軽量でかけやすい。
特に、SWANS EYE GUARD(アイガード)
シリーズは激しいスポーツ時に、
度付きレンズが必要な
メガネユーザーのために開発された
アイウェアで、数ある度付きゴーグル
の中でもトップクラスの強度と
安定性を誇っています


SWANS(スワンズ)EYE GUARD(アイガード)シリーズ。
類まれな強度を持つSVSシリーズもナイロンを使用している。
さらにお顔への衝撃を吸収するため、シリコンや
ポリエステルなどパーツ採用することで、安定性と
フィット性を向上させている。
そのため、サッカーやフットサルなどの接触
のある激しいスポーツでは、
SWANS EYE GUARD(アイガード)が
オススメですね


REC SPECS(レックスペックス)MORPHS
こちらもナイロン系樹脂素材を使用している。
こちらは専用のChangeable kitにより、
ステムを外し、バンド仕様にもできる。
さらに、REC SPECS(レックスペックス)も
ナイロン系樹脂を採用しており、レンズを
ポリカーボネートやNXTレンズと組み合わせることで、
品質安全基準の「ASTM F803衝撃テスト」も
クリアしています

耐衝撃性能が求められるスポーツアイウェア
の多くはナイロン系の樹脂でできているんですね

ただ、最近ではかなり安価にできている
ナイロン系のアイウェアもあり、
そちらはやはり上記アイウェアのような強度はない
ように感じますね

ナイロン素材も単体だとフィッティングなどは
難しいですが、ノーズパッド付や
金属芯入りモダンを搭載したアイウェアは
調整することができますが、
大きく幅を調整することは簡単ではないので、
お客様お一人お一人にあったサイズ選び
は大変重要になります

いかがだったでしょうか?
今回は、インジェクション成形タイプの
プラスチックフレームをご紹介させて
いただきました

キーワードは軽量で弾力性に富み、
比較的安価なものからラインアップがあり、
調整できる機構が付属していなければ
調整、修理は難しい材質ということに
なりますね

どんな材質にも長所と短所が
あり、お客さまのお好みや使用状況から、
一番適したフレーム素材を
見つけていただけるといいですね

ぜひ当店でご相談くださいませ

眼鏡 のお求めは、
メガネのコミヤマ各店にご来店くださいませ。
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